キッチンの立ち上がりタイルの面積計算ツール
キッチンや洗面台の天板上に張るタイル、シートモザイク、石材パネルの数量を出すために、立ち上がりの面積を測ります。米国のキッチンでは天板から 18 インチが標準的な高さです。

立ち上がりタイルの面積計算ツール

立ち上がりの標準的な高さ
米国の標準的なキッチンの立ち上がりは 18 インチ(1.5 ft)で、天板から吊戸棚の下端までを張ります。コンロや流しの背面では、天井まで一気に張る例が増えました。全面張りの場合は 24、30、ときに 54 インチ以上になり、吊戸棚の割り付け次第で変わります。
洗面台の立ち上がりはふつう 4 インチ(タイル1段)か、キッチンと意匠を合わせるなら 18 インチです。浴槽まわりの壁は、浴槽の縁から 6 ft か天井までというのが一般的です。
立ち上がりのロス率が高い理由
立ち上がりは、ほかのどのタイル工事よりも切りしろが多く出ます。コンセント、スイッチボックス、窓の見切り、端部の納まり、天板と接する入隅。柄の細かい張り方(ヘリンボーン、縦張り、六角)なら、さらに増えます。
標準的なサブウェイタイルを通し張りまたは目地をずらして張るなら、最低でも 15% を足します。ヘリンボーン、六角、シートモザイクなら 20% に上げます。天然石や手作りタイル(1ケースの中で色味を選びながら張るもの)では 25% が妥当です。
立ち上がりの高さと代表的な納まり
立ち上がりは天板と吊戸棚のあいだの壁面です。よくある納まりは次のとおりです。
標準の高さ:天板から吊戸棚まで 18 インチ。新しい住宅では 16 インチ(安価な吊戸棚)や 20 インチ(上位仕様)もあります。
コンロの背面:レンジフードや電子レンジの下端まで、あるいはコンロから 24〜30 インチ。近年の設計では天板から天井まで通すこともあります。
窓のある流しの背面:窓台で止めます。窓の左右は標準の高さで続きます。
全面張り(吊戸棚を設けず天板から天井まで):オープンキッチンで人気です。吊戸棚がなくなった部分の面積を足してください。
キッチンのレイアウト別の面積
立ち上がりの面積は天板の長さだけで決まります。天板の延長メートル(フィート)を出し、立ち上がりの高さを掛けます。
II 型キッチン(吊戸棚の延長 12 フィート):12 × 1.5 ft = 18 ft²。コンロ背面の 6 ft² を足して合計 24 ft²。
L 型キッチン(延長 16 フィート):16 × 1.5 = 24 ft²。コンロ背面の 6 ft² を足して 30 ft²。
U 型キッチン(延長 20 フィート):20 × 1.5 = 30 ft²。6 ft² を足して 36 ft²。
アイランド付きの大きなキッチン(延長 24 フィート以上):36 ft² 以上。アイランドにも立ち上がりがあるなら別に計算します。
立ち上がりでは必ず 20〜25% のロス率を見ます。コンセント、スイッチ、吊戸棚のラインまわりの切りしろは、目に付きやすいうえに精度も要求されるからです。
天板の長さと高さ別の面積早見表
立ち上がりは、面積が本当に単純なタイル工事のひとつです。壁に接する天板の延長を測り、張る高さを掛けるだけ。落とし穴は、その高さがキッチンの中で一定ではないことにあります。
天板と吊戸棚下端のあいだの標準的な空きは 18 インチ、つまり 1.5 ft です。この高さで天板 10 フィート分なら 15 ft²。吊戸棚がないコンロや流しの背面では 30 インチまで、あるいは上まで張るのがふつうで、その部分は別に測る必要があります。
表には両方の高さを載せました。キッチン全体の周長ではなく、区間ごとに測ってください——流しの壁、コンロの壁、アイランドの背面。周長の大部分は、そもそも誰も張らない出入口や窓や機器だからです。
最後まで計算した例——標準の 18 インチで 14 フィート分の立ち上がりがあり、加えて幅 5 ft のコンロ背面を 30 インチまで上げるキッチン。標準部分:14 × 1.5 = 21 ft²。コンロ背面:5 × 2.5 = 12.5 ft²。合計 33.5 ft²、つまり 3.11 m²。ロス率 15% を足し——立ち上がりはコンセントだらけで、切りしろがすべて見えます——39 ft²(3.62 m²)を発注します。
およそ 2 ft² より小さいものは引かないでください。コンセント、スイッチ、小窓は引かずに、まわりを切って納めます。コンセントの穴から抜いた切片は再利用できないからです。引いてしまうと、引いたぶんちょうど発注が足りなくなります。
| 天板の長さ | 標準 18 インチ | コンロ背面 30 インチ | 全面張り(36 インチ) |
|---|---|---|---|
| 8 フィート | 12 ft² | 20 ft² | 24 ft² |
| 10 フィート | 15 ft² | 25 ft² | 30 ft² |
| 12 フィート | 18 ft² | 30 ft² | 36 ft² |
| 15 フィート | 22.5 ft² | 37.5 ft² | 45 ft² |
| 20 フィート | 30 ft² | 50 ft² | 60 ft² |
| 25 フィート | 37.5 ft² | 62.5 ft² | 75 ft² |
| 30 フィート | 45 ft² | 75 ft² | 90 ft² |
タイルの選択と平方フィート単価
立ち上がり用タイルの価格差は、ほかのどの分類よりも大きく開きます。以下は米国市場の目安で、基本のサブウェイタイルの 1 ft² あたり 2 ドルから、手描きタイルや天然石の 50 ドル超までです。
種類別の目安:セラミックのサブウェイ 1 ft² あたり 2〜8 ドル、ガラス 10〜30 ドル、天然石(大理石、トラバーチン)15〜40 ドル、シートモザイク 8〜25 ドル、作家ものタイル 15〜50 ドル、メタルタイル 20〜60 ドル。
面積 30 ft² の立ち上がりにロス率 25% を足すと 38 ft² のタイルが要ります。普通のタイルで 1 ft² あたり 5 ドルなら 190 ドル。ガラスで 20 ドルなら 760 ドル。石で 30 ドルなら 1,140 ドル。
立ち上がりの施工手間:1 ft² あたり 10〜20 ドル。床タイルより高いのは、切りしろが小さく、目に付きやすく、時間がかかるためです。工事全体では、手間だけで 300〜1,500 ドルに材料費が加わります。
日本では立ち上がりの高さをセンチで言う
このページの高さはすべてインチです。日本では天板の高さも、その上の空きもセンチメートルで言います。換算は正確で、1 インチ = 2.54 cm です。
換算すると、標準の 18 インチは 45.7 cm。日本のキッチンで天板と吊戸棚のあいだに取る空きは 50〜60 cm が多く、国内の立ち上がりは米国の標準よりやや高いことになります。コンロ背面の 30 インチは 76.2 cm、全面張りの 36 インチは 91.4 cm。天板の高さ 36 インチは 91.4 cm ですが、日本のキッチンの天板は 80・85・90 cm の規格高さから選ぶのがふつうです。
面積の計算は変わらず、係数がメートルになるだけです。面積(m²)= 天板の長さ(m)× 立ち上がりの高さ(m)。天板 4.27 m(14 ft)で高さ 0.55 m なら 2.35 m²。上の例の合計 33.5 ft² は 3.11 m²、ロス率 15% を足した 39 ft² の発注は 3.62 m² です。
もうひとつ、日本ではタイルではなく1枚もののキッチンパネルを張ることが多く、その場合は面積ではなく板の枚数と割り付けで数えます。パネルは 3 × 8 尺(910 × 2,420 mm)などの定尺で売られるので、必要なのは「何 m²」ではなく「どの寸法の板が何枚取れるか」です。タイルを選ぶ場合だけ、上の面積の計算が効いてきます。
国内の空きの方が高いぶん、表をそのまま使わず、自分の天板と吊戸棚のあいだを実測してください。45.7 cm ではなく 55 cm なら、同じ天板の長さでもタイルが約 20% 増えます。ケース1箱ぶん間違えるのに十分な差です。
Pro tips
大きな開口は引く
流しの上に窓がありますか。寸法を測って引いてください。コンセント、スイッチ、細かい障害物はわざわざ引く必要はありません。ロス率が吸収します。
モザイクはシートで買う
シートモザイクには1枚あたりの施工面積が書いてあります(ふつう 1 ft² 前後)。自分の面積をそれで割り、切り上げてください。同じ製造ロットで揃えます。
見切りの役物も数える
吊戸棚に隠れない端部には納まりが要ります。丸みのある役物タイル、金属見切り、ペンシルボーダーなど。露出する端部の長さを別に測ってください。
天板との厚みの関係を確認
ガラスタイルやボーダータイルはふつう厚さ 1/4〜3/8 インチ。石材は 1/2 インチを超えることもあります。発注の前に、コンロ背面の逃げと電気ボックスの深さを確認してください。