ロス率が効く理由
面積を厳密に計算して、その分だけ材料を注文するのは、確実に足りなくなる方法です。縁の切り欠き、施工中の破損、切り損じたタイル、避けようのない失敗が、使える材料を食っていきます。
もっと悪いことに、工事の途中で足りなくなると、追加注文が別のロットから来ます。タイル、木材、カーペットまで、ロットが違えば色味がはっきり違うことがあります。しかも送料を 2 回払うことになり、商品がもう手に入らないこともあります。
ロス率はその両方を解きます。10% の上乗せは、切り欠きの緩衝であると同時に、同じロットの予備材料として何年も先まで効きます。
材料ごとのロス率
| 材料 / 張り方 | ロス率 | 使う場面 |
|---|---|---|
| 塗料(1 回塗りまたは 2 回塗り) | 5% | 室内・屋外の標準的な塗装 |
| カーペット(ロールから切る) | 10% | 標準的な長方形の部屋。継ぎ目のため |
| フローリング(複合・突板) | 10% | 置き敷き、単純な張り方 |
| ビニル / LVT | 10% | 標準的な施工、自然な段差張り |
| 無垢材(まっすぐ張り) | 7〜10% | 壁と平行に張る板 |
| 無垢材(斜め張り) | 15% | 45 度で張る施工 |
| 無垢材(ヘリンボーン) | 20% | 通常またはフレンチのヘリンボーン |
| タイル(30 cm 以上の標準) | 10% | 直張りまたは馬踏み、単純な部屋 |
| タイル(小さいもの / モザイク) | 15% | モザイクシート、15 cm 以下のタイル |
| タイル(斜め張り) | 15% | 45 度に回した施工 |
| タイル(ヘリンボーン / 六角) | 20% | 複雑な模様、切り欠きが多い |
| 壁紙 | 15% | 柄合わせの余裕を含む |
| 石膏ボード(標準) | 10% | 開口部まわりで切る板 |
| 屋根材 | 10% | 寄棟や谷が多ければ 15% |
| 芝 | 5% | 平坦な地面。法面なら 10% |
| コンクリート(スラブ) | 10% | 標準的なスラブ。基礎なら 15% |
| 敷石 | 10% | 直線の切断。曲線なら 15% |

模様がロス率を上げる理由
斜め張りとヘリンボーンは、たくさんのタイルや板を角度で切ることになり、使えない端材が出ます。ヘリンボーンのタイル床は 18〜22% を食うことがあり、まっすぐな割り付けに必要な 10% をはるかに超えます。
壁紙では柄の繰り返しが効きます。リピートが 53 センチ(21 インチ)の壁紙なら、1 枚ごとに前の 1 枚と柄が合うまで最大 53 センチを捨てることになります。メーカーによっては、切り欠きのロスとは別に「柄合わせのロス」を示していることもあります。
部屋の形がロス率に効く理由
細長い部屋は、正方形の部屋より多く食います。タイルや板はどこかの縁から張り始めるしかなく、向かい側の壁で出る端材はめったに使えません。タイルや板の長さに対して部屋が長いほど、切る回数の合計が増えます。
ドアが多い部屋、柱のある部屋、斜めの壁がある部屋は多く食います。障害物はどれも、使えない端材を残す切断を生みます。単純な寝室なら 8% で済むかもしれませんが、アイランドとカウンターの延長とパントリーのあるキッチンは 15% になり得ます。
迷ったら高いほうの数字で注文してください。5% 多く買う代償は、たいてい材料費の 5% 未満です。5% 足りない代償は、遅れと、別便と、ロット違いの可能性です。

ロス率の足し方
計算した面積にロス率を足すのは、単価や 1 箱の面積を掛ける前です。200 平方フィート(18.58 m²)のタイル工事にロス 10% なら——
- ·計算した面積——200 平方フィート(18.58 m²)
- ·ロス率——10%(1.10 を掛ける)
- ·注文する面積——220 平方フィート(20.44 m²)
- ·タイルが 1 ft² あたり 5 ドルなら——220 × 5 = 1,100 ドルの材料費
ロス率と日本の売り単位——2 回目の切り上げ
国内の店では、この同じ計算が平方メートルと整数のケースで終わります。そこに、忘れやすい 2 回目の切り上げが加わります。ロス率が注文する面積を上げ、ケースの単位がそれをもう一度、次のケースまで上げる。この 2 つは独立していて、この順序で行います。
最後まで計算した例。部屋は 18.58 m²(200 平方フィート)。ロス 10% で 20.44 m² になります。フローリングが 1 ケース 1 坪=3.3058 m² なら、20.44 ÷ 3.3058 = 6.18 ケース、つまり 7 ケースで 23.14 m² を買うことになり、実測面積より 24.5% 多い——10% ではありません。1 ケース 1.6562 m²(0.5 坪相当)の製品なら 12.34、つまり 13 ケースで 21.53 m²、上乗せは 15.9%。同じロス率、同じ部屋、最終的な余りは 2 通り。決めているのはケースの大きさです。
実務的な結論は、小さな部屋では製品を選ぶ前に 1 ケースの面積を確かめる価値がある、ということです。およそ 20 m² を下回る面積では、1 ケースの大きさがロス率そのものより重く効くことがあります。広い部屋ではケースへの切り上げが薄まり、決めるのはロス率のほうになります。
切り上げで生まれた余りは、ロス率を下げる理由ではなく、補修用の予備として扱ってください。同じロット、同じ色味です。2 年後にまだ価値を持っている余りは、これだけです。

余りは取っておく
工事が終わったら、同じロットの余りを取っておいてください。タイル数枚、板 1 本、カーペット半巻きが物置にあれば、数年後にタイルが割れたり一部が傷んだりしたときに救われます。
すべてに書いておくこと——メーカー、色、ロット番号、購入先、施工日。予備を使い切ったときに、正しい材料を注文できます。
材料ごとのロス率と、それぞれ違う理由
ロス率はひとつの数字ではありません。材料がどう切られるか、端材のどれだけが使えるか、柄合わせが要るかから決まります。下の表は、このサイトの計算ツールが材料ごとに使っている値です。一般的な経験則ではなく、サイト自身の計算ライブラリに公開されている数字です。
理由と一緒に読んでください。塗料が 5% で止まるのは、実際の損失がバケツとローラーに残るぶんだけだからです。壁紙が 15% なのは、1 枚ずつ柄に合わせて切るから。タイルが 10% から 20% まで動くのは、決めているのが張り方だけだからです。まっすぐな割り付けはほとんど失いませんが、ヘリンボーンは 1 枚ごとに両端を切ります。
最後まで計算した例——400 平方フィート(37.16 m²)の床。フローリングで 10% なら 440 平方フィート(40.88 m²)を注文します。斜め張りのタイル、つまり 15% なら、同じ床に 460 平方フィート(42.74 m²)。ヘリンボーン、20% なら 480 平方フィート(44.59 m²)。部屋はまったく変わっていません。変わったのは模様で、その判断が 40 平方フィート、3.72 m² の材料に相当します。
部屋に不安があるなら、数字は必ず上げてください。下げてはいけません。隅が多い部屋、出窓のある部屋、ドアが数か所ある部屋なら、5 ポイントほど足します。どれも、ほかで使うには短すぎる端材を生むからです。小さな部屋も、大きな部屋より割合として多く失います。400 平方フィートのリビングで 10% 失う張り方が、60 平方フィート(5.57 m²)の浴室では 20% 失うことがあります。
ロス率にひとつだけできないことがあります。正しい測定の代わりにはなりません。切り欠きと柄合わせはまかないますが、数え落としたニッチや書き間違えた寸法はまかないません。測定に自信がなくてロス率を上げているなら、上げるのではなく測り直してください。
| 材料または張り方 | ロス率 | 理由 |
|---|---|---|
| 塗料 | 5% | 損失はバケツとローラーに残るぶんだけ |
| 芝 | 5% | 端材が次の隙間を埋める |
| 無垢材、まっすぐ張り | 7% | 長い板で、端材が使える |
| フローリング / ビニル | 10% | どの列も切断で終わる |
| カーペット | 10% | ロール幅のロスが加わる |
| タイル、標準の割り付け | 10% | 切るのは外周だけ |
| 石膏ボード | 10% | 開口部と天井際の切り欠き |
| コンクリート | 10% | 不陸のある下地が体積を飲む |
| 敷石 | 10% | 曲線での縁の切断 |
| 屋根材 | 10% | スターター、棟、谷 |
| 無垢材・タイル、斜め張り | 15% | 壁に当たる切断がすべて斜め |
| 壁紙 | 15% | 柄合わせが 1 枚ずつを切る |
| タイル、ヘリンボーンや複雑な模様 | 20% | 1 枚ごとに両端を切る |

ロス率を下げてよい場合
完全な長方形の空間で、まっすぐな割り付けで、経験のある職人が張るなら、範囲の下端を使えることがあります。正方形の寝室に張る 200 平方フィートの無垢材の床なら、腕がよければ 7% で収まるかもしれません。
始めたばかりの人や、扱いの難しい材料(自然石、手描きのタイル、希少な木材)なら、範囲の上端を使ってください。慣れていない人ほど割る枚数が多く、高価な材料は足りなくなったときに補充が難しいものです。
ロス率がまかなうのは材料だけ
このページのパーセントはすべて、ちょうどひとつの製品についてのものです。床材、タイル、屋根材。その製品を切るための余裕であって、工事全体の余裕ではありません。全体の余裕だと思うのが、完璧に見える発注が不完全に届く経路です。
15 × 20 ft、300 平方フィート(27.87 m²)の部屋で考えます。10% なら床材を 330 平方フィート(30.66 m²)注文し、この数字は正しい。けれどそれは下地材を買いません。下地材はロールで売られる別の製品で、覆うのはちょうどその 300 平方フィートです。見切り材も買いません。あれは開口部の数で決まります。幅木も買いません。あれは壁の線に沿うので、ここでは 70 フィート、21.34 メートル。接着剤も、ビスも、下地調整材も買いません。
これらの項目にはそれぞれの単位と、それぞれの切り上げがあり、どれも別の項目のパーセントではありません。下地材は決まった長さのロールで届くので、300 平方フィートのために 400 買うことになるかもしれません。幅木は定尺で届くので、外周 70 フィートは決まった本数の 2.44 メートル材と、その本数ぶんの端材になります。そして見切り材はドア 1 か所につき 1 本で、部屋の広さとは関係ありません。
実務的な結論——ロス率と関連材料の一覧は、同じ図面を 2 回別々に見ることです。1 回目は面積を見て、ロスを足し、材料を注文する。2 回目は外周と開口部を見る。ドアは何か所か、壁の線は何メートルか、どの縁で何と何が出会うか。工事が終わる前日に止まるのは、たいていこの 2 回目のほうです。
ひとつだけ、材料の数字の横ではなく中に収まるものがあります。補修用の予備です。将来の手直しのために取っておく 1 箱は、同じロットの同じ製品。同じ注文で買ってください。ロス率が要求するからではなく、2 年後にはそのロットが存在しないからです。
工事が始まる前から使えない材料もある
このページのパーセントはすべて、切ることへの備えです。もうひとつ、静かで、切断とは関係のない損失があります。使えない状態で届き、何も張らないうちにはじく板やタイルです。
自然の製品には、それが最初から織り込まれています。無垢材は等級で売られ、等級はそのロットに色差、節、鉱物条がどれだけ含まれるかを示します。ラスティックやキャラクターの等級は不良品ではなく、定義として、セレクト等級が排除するものを含んでいます。届いた材料の一部は、目立つところに張りたくないものになりますし、別の一部は木口の割れや輸送の傷という、どの等級にも入らないものになります。
ライブラリの係数が、張り方だけでは説明しきれないほど違うのはこのためです。まっすぐ張る無垢材はここで 7%、斜め張りで 15%。標準のタイルは 10%、複雑な模様で 20%。各組の 2 つ目の数字は張り方が説明します。1 つ目のほうには、開けた直後にはじく材料への備えがすでに含まれています。
実務的な帰結は数字ではなく、順序です。1 箱ずつではなく数箱を同時に開け、すべてから取りながら張ってください。3 箱か 4 箱から同時に板を引けば、色が混ざり、自分が何を相手にしているかが見えます。1 箱ずつ進めると、箱の切り替わりに帯が見えるようになり、しかも、同じロットで追加注文できなくなるまで、はじく率が隠れたままになります。
はじいた材料は捨てずに取っておいてください。短いものや色の外れたものは、最初と最後の列、クローゼットの中、動かないものの下——そこにこそ使いたいものです。そうやって、現実のはじく率を抱えた床が、それでも自分の予備の中に収まります。
よくある質問
ロス率とは何ですか?+
屋根のロス率はいくつですか?+
タイルのロス 10% で足りますか?+
ロス率は開口部を引く前と後、どちらで足しますか?+
床材のロス率はいくつ足しますか?+
小さな部屋ほどロス率が要るのはなぜ?+
ロス率は測定の間違いをまかないますか?+
余った材料は取っておくべきですか?+
ロス率には下地材や幅木も含まれますか?+
板の一部が使えないものと想定すべきですか?+
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