手順
要点だけを先にまとめます。各手順は下で詳しく説明します。
- 建築面積を測る
地面のレベルで、軒の出も含めて家の長さと幅を測り、掛け合わせます。40 × 40 ft の建築面積なら 1,600 平方フィート。これは屋根が覆う平らな面積であって、屋根そのものの面積ではありません。
- 屋根の勾配を調べる
米国では勾配を、水平方向の距離に対する立ち上がりで書きます。6/12 は、水平 12 インチにつき 6 インチ上がるという意味で、日本では同じ勾配を 5 寸、角度なら 26.6 度と言います。小屋裏で垂木に水平器とメジャーを当てるか、妻側から梯子で測ります。
- 勾配係数を当てる
建築面積に、自分の勾配の係数を掛けます。6/12(5 寸、26.6 度)の係数は 1.118 なので、建築面積 1,600 平方フィートは屋根面 1,789 平方フィートになります。
- square に直してロスを足す
100 で割れば square です。1,789 なら 17.89 square。単純な切妻なら 10%、寄棟や谷のある屋根なら 15% を足し、そのあと square の整数に切り上げます。
- square を束に換える
標準的な 3 タブとアーキテクチュラルのシングルは 1 square につき 3 束です。20 square なら 60 束。厚手や意匠性の高いシングルは 1 square に 4 束や 5 束のものもあるので、箱の表示を確認してください。
短い答え
屋根の 1 square は 100 平方フィート、9.29 m²、2.81 坪です。幾何学の単位ではなく、資材流通の習慣です。シングルも下葺き材も手間も 100 平方フィート単位で値がつくから存在しています。
換算——square = 屋根面積(平方フィート)÷ 100。逆は、平方フィート = square × 100。24 square の屋根なら 2,400 平方フィート、222.97 m² の屋根面です。
紛らわしいのは換算そのものではなく、どの面積を割るかです。square が測るのは斜めの屋根面であって、その下にある家の建築面積ではありません。平らでない屋根はすべて、覆っている建物より大きくなります。

建築面積は屋根面積ではない
屋根は斜めの面で、急なほど同じ建築面積に対する面積が増えます。家を地上から測ってそれを屋根面積と呼ぶのは、見積もりで単独としていちばん多い間違いで、必ず注文不足につながります。
直し方は勾配係数で、三平方の定理そのものです。12 に対する立ち上がりで表した勾配なら、係数は 1 に(立ち上がり ÷ 12)の 2 乗を足した平方根。6/12(5 寸、26.6 度)なら 1.118 になります。屋根面は建築面積より 11.8% 大きいということです。
これは丸め誤差ではありません。建築面積 1,600 平方フィート(148.64 m²、45.0 坪)で、屋根を平らとして扱うのと 6/12 の正しい係数を当てるのとの差は 189 平方フィート、17.56 m²——シングルでほぼ 2 square 分です。12/12(10 寸、45 度)なら、屋根は建築面積より 41% 大きくなります。
建築面積を測るときは軒の出を含めてください。軒はふつう壁から 12〜24 インチ、30〜60 cm 出ていて、そこもほかと同じように葺きます。屋根の先端ではなく壁まで測ると、四方の屋根の帯が静かに消えます。
| 勾配 | 係数 | 屋根面積 | square |
|---|---|---|---|
| 3/12(2.5 寸、14.0°) | 1.031 | 1,649 ft²(153.20 m²) | 16.5 |
| 4/12(3.33 寸、18.4°) | 1.054 | 1,687 ft²(156.73 m²) | 16.9 |
| 5/12(4.17 寸、22.6°) | 1.083 | 1,733 ft²(161.00 m²) | 17.3 |
| 6/12(5 寸、26.6°) | 1.118 | 1,789 ft²(166.20 m²) | 17.9 |
| 7/12(5.83 寸、30.3°) | 1.158 | 1,852 ft²(172.06 m²) | 18.5 |
| 8/12(6.67 寸、33.7°) | 1.202 | 1,923 ft²(178.65 m²) | 19.2 |
| 10/12(8.33 寸、39.8°) | 1.302 | 2,083 ft²(193.52 m²) | 20.8 |
| 12/12(10 寸、45.0°) | 1.414 | 2,263 ft²(210.24 m²) | 22.6 |

最後まで計算した例——40 × 40 の家に 26.6 度の屋根
軒先まで測った 40 × 40 ft の建築面積に、6/12(5 寸、26.6 度)の単純な切妻屋根を想像してください。
建築面積は 40 × 40 = 1,600 平方フィート。26.6 度の係数を当てると 1,600 × 1.118 = 1,789 平方フィート、166.20 m² の屋根面。100 で割れば 17.89 square です。
ここにロスを足します。長方形の面が 2 つだけの単純な切妻はいちばん易しい場合なので 10% で足ります。1,789 × 1.10 = 1,968 平方フィート、182.83 m²、19.68 square。仕入れ先は束単位で売りますし、余りは 2 便目より現場のトラックにあるほうがましなので、20 square に切り上げます。
20 square × 1 square あたり 3 束で 60 束。下葺き材は別に数えます。合成の下葺き材は 1 ロールでふつう 10 square、1,000 平方フィート(92.90 m²)を覆うので、この屋根は 2 ロール。15 ポンドのアスファルトフェルトなら 1 ロールでおよそ 4 square なので、同じ工事に 5 ロールです。
注文の前にやる価値のある検算——掛け戻します。60 束 × 33.3 平方フィートは 1,998 平方フィート。屋根が本当に必要とする 1,789 を上回っていて、その差は軒先のスターター、棟包み、切り欠きに吸われます。
square は常に斜めの面積です。その数字が平面図、衛星写真、地面に伸ばしたメジャーから出たものなら、それは建築面積で、まだ勾配係数が要ります。
ロスと余りは実際どこへ行くのか
屋根でのロスは、破損の意味ではありません。棟、谷、けらば、そして煙突のような取り合いで切り落とされる材料。それに軒先を走るスターターと、棟を走る棟包み。どちらもたいていの工事では、まるごとの板から切り出されます。
面が 2 つだけの単純な切妻ならおよそ 10%。寄棟、ドーマー、谷が数本、煙突が加われば 15% が現実的になります。面が複雑に交差する屋根はもっと必要かもしれません。それは現場で屋根屋が判断することで、当てずっぽうで決める数字ではありません。
高くつくのは谷です。谷に突き当たる列はすべて角度で切られ、その端材はたいてい小さすぎて再利用できません。ほかは単純な屋根でも、長い谷が 2 本あるだけでロスは 10% から 15% へ上がります。
工事ぶんは 1 回の納品でまとめて注文してください。アスファルトシングルは塗料と同じくロットで色が付くので、数週間後の 2 回目の注文がはっきり違う色で届くことがあります。これから 25 年、道路から見られ続ける屋根では深刻な問題です。

見積もりの中の square と、その読み方
square は精算の単位なので、屋根の見積もりはほぼ全体が square で読めます。項目を知っていれば、2 つの見積もりを公平に比べられます。
材料の項目はシングルの square と、下葺き材の square。手間もふつう square あたりで数えます。撤去は既存の屋根の square と層数で決まります。2 層ある屋根を剥がすのは、1 層のおよそ 2 倍かかります。
square の横には、別に測る長さの項目があります。棟包み、軒先の水切り、谷の板金、スターターは長さ——国内なら メートル——で拾います。見積もりが square の数と合計金額しか示していないなら、長さの項目をどう数えたか聞いてください。2 つの見積もりがいちばん食い違うのはそこです。
見積もりを比べるときは、両方が同じ屋根面積で計算しているかを確かめてください。現場で勾配を測った屋根屋と、衛星写真から建築面積を取った屋根屋では、値段を出す前の段階で 2 square 違うことがあります。そして安いほうの数字が、たいてい間違っているほうです。

4/12 を下回ると、勾配は係数以上の意味を持つ
このページのほかの部分では、勾配は計算です。屋根が建築面積よりどれだけ大きいかを教えてくれます。およそ 4/12、3.33 寸、18.4 度を下回ると、勾配は「そこに何を葺けるか」まで決めはじめます。緩い屋根が安くなるどころか高くつく、唯一の場面です。
係数が罠を見せてくれます。2/12(1.67 寸、9.5 度)の屋根は建築面積より 1.4% 大きいだけ、4/12 でも 5.4%。6/12 の 11.8% と比べてください。建築面積 1,600 平方フィートなら、2/12 で 1,622、4/12 で 1,687。面積はほとんど動かないので、緩い屋根は安く見えます。
米国の International Residential Code は、アスファルトシングルの下限を 2/12 に置いています。それより緩いと使えません。水が面から引くのが遅すぎ、吹き降りが重ねの下に入り得るからです。2/12 から 4/12 のあいだは使えますが、下葺き材を 2 層にする必要があります。板の枚数がほとんど増えない屋根で、シングルの下の材料がほぼ倍になるわけです。
この逆転は先読みする価値があります。6/12 から 2/12 に変えると、シングルの面積は 10% ほど浮き、屋根面全体に 2 層目の下葺き材が乗ります。2/12 より緩ければ、もう別の製品群——シングルではなくルーフィング——で、別の職種の仕事です。
規定の版や地域の上乗せは違いますし、メーカーが自社製品に規定より厳しい下限を設けていることもあります。4/12 より緩い屋根の材料を注文する前に、適用される規定の版と、メーカー自身の施工要領の両方を確認してください。日本では、その屋根材に必要な最低勾配はメーカーの施工要領書に書かれています。このページではありません。
日本では寸勾配と坪、そして square は使わない
square は米国の流通単位で、日本の屋根の見積もりには出てきません。国内では屋根の面積を平方メートルか坪で拾い、勾配は寸で言います。換算は正確です。1 square = 100 平方フィート = 9.29 m² = 2.81 坪。
寸勾配は、水平 10 に対する立ち上がりを寸で表したものです。だから米国の 6/12 は 5 寸、12/12 は 10 寸、3/12 は 2.5 寸になります。係数の式も同じ形で、1 に(寸 ÷ 10)の 2 乗を足した平方根です。
国内でよく使う勾配で計算すると——3 寸は 16.7 度で係数 1.0440、4 寸は 21.8 度で 1.0770、4.5 寸は 24.2 度で 1.0966、5 寸は 26.6 度で 1.1180、6 寸は 31.0 度で 1.1662。建築面積 148.64 m²(上の 1,600 平方フィートと同じ)なら、3 寸で 155.18 m²、4 寸で 160.09 m²、5 寸で 166.18 m²、6 寸で 173.34 m² の屋根面になります。
屋根材の数え方も変わります。国内では square や束ではなく、平方メートルあたり、坪あたり、あるいは枚数で拾うのがふつうです。上の 166.20 m² の屋根なら 50.3 坪。1 枚あたりの働き面積はメーカーと製品で違うので、枚数はカタログの働き寸法から出してください。square に直してから戻す必要はありません。
長さで拾う項目は同じです。棟、けらば、谷、軒先の水切り、そして雪止めはメートルで数えます。積雪のある地域では雪止めの本数と配置が、屋根面積とは別の設計項目になります。
