床面積の計算ツール
床材をどれだけ発注すればよいかを正確に出します。無垢フローリング、複合フローリング、ラミネート、ビニル、どの板材でも、適切なロス率を織り込んで計算します。

床の計算ツール

床にロス率が要る理由
床材は、部屋の面積ちょうどを発注すれば必ず足りなくなる数少ない材料です。切るたびに、ほかで使うには小さすぎる端材が残ります。柄合わせ、輸送で傷んだ板、壁際の切りしろが積み上がります。
業界でよく使われる値:無垢と直張りの板で 7〜10%、斜め張りやヘリンボーンで 15%、複雑な柄やシェブロンで 20%。カーペットは継ぎ目とロール幅の関係でおよそ 10% を見ます。
必ずケース単位で発注してください。床材は箱で売られ、平方メートル単位の切り売りではありません。計算が 11.4 ケースになれば 12 ケース。この差は、現場が止まる費用に比べれば小さなものです。
無垢、複合、ビニル
無垢と複合のフローリングは、湿度が安定していることと、なじませる時間が必要です。反った板をはねる分として、ふつう 5% を上乗せします。ラミネートとビニルは寸法が安定していて数えやすいので、多くの工事では一律 10% で足ります。
板の幅も効いてきます。幅 7〜9 インチの板は部屋の端で出る端材が増えます。長手方向で調整できる余地が少ないからです。幅広の板ではさらに 2〜3% を足してください。
材料別のロス率
10% という目安は出発点であって、すべての場合の答えではありません。板の寸法、柄の複雑さ、張り方によって、床材ごとに必要なロス率が変わります。
無垢フローリング(長さがまちまち、直張り):5〜7%。長さがそろっていないぶん、施工者が端材を使い回せるので無垢は寛容です。上位の等級なら 5% で足り、素朴な等級なら 7%。
無垢フローリング(斜め張りやヘリンボーン):15〜20%。斜め張りは壁際の切りしろでおよそ 10% 余計に食います。ヘリンボーンやシェブロンは角度切りのため 20% に届くことがあります。
ラミネートフローリング:8〜10%。クリック式のはめ合いは接着式よりわずかに端材が増えます。実(さね)の付いた縁は部屋の周囲に使えないからです。
ビニルの板材(LVT):通常の張り方で 8〜10%、斜め張りで 15%。
シート状のビニル:5〜7% で、床材の中では最少です。大きな1枚を部屋の形にぴったり切り出すからです。
下地材と下地の補修は実際の費用になる
床の予算を立てるとき、見える層は費用の一部にすぎません。多くの工事では下地材が必要で、下地の補修が要ることもあります。どちらも面積で計算します。
下地材は種類によって 1 ft² あたり 0.20〜0.80 ドル。ラミネート用のフォーム(0.20〜0.40 ドル)、遮音用のコルク(0.60〜1.00 ドル)、コンクリート下地用の防湿シート(0.30〜0.60 ドル)。500 ft²(46.45 m²)の部屋なら下地材だけで 100〜400 ドルです。
下地の補修や新設は 1 ft² あたり 1〜4 ドル。古い住宅では、少なくとも部分的な補修がふつう必要になります。床が鳴る、過去に水が入った、築 30 年を超えている——どれかに当てはまるなら、まだ見えていなくてもこの費用を予算に入れてください。
床材別のケース数
床材はケース単位で売られ、材料ごとに梱包が違うので、同じ部屋でも何を張るかでケース数が変わります。1ケースの施工面積はラベルに書かれており、同じシリーズの中でも板の幅と厚みで変わります。記憶ではなく箱を読んでください。
表は 300 ft²(27.87 m²、8.43 坪)の部屋に、目地をずらす一般的な張り方のロス率 10% を足し、330 ft²(30.66 m²)をよくあるケース面積で割ったものです。細い無垢の板は1ケースに入る量がいちばん少なくケース数が最多に、ラミネートと幅広のビニルはいちばん多くを覆います。
最後まで計算した例——300 ft² にラミネートフローリング。10% を足して発注は 330 ft²。1ケース 24 ft² なら 13.75 なので 14 ケース。14 ケース目が要るのは 4 分の 1 ケースを買えないからで、その余りはまさに、後の補修用に残しておきたい分です。
発注前の調整が2つ。斜め張りは 10% ではなく 15% を使います。壁に当たる板がすべて角度切りになるからです。そして 20 ft ほどを超えるスパンでは、伸縮の目地か見切りが必要になることがあります。これは材料が届く前に決めるべき、張り方の判断です。
シート状のビニルはこの理屈の外にあります。カーペットと同じく幅 12 ft のロールで届くので、ロスはケース数ではなく、部屋の幅とロール幅の関係で決まります。部屋のどちらかの辺が 12 ft を超えるなら、継ぐか、より広いロールを買う必要があります。
| 材料 | 1ケースの目安 | 330 ft² に必要なケース | 備考 |
|---|---|---|---|
| 無垢、幅 2¼ インチ | 約 20 ft²(1.86 m²) | 17 ケース | 細い板は1ケースの量が最少 |
| 複合フローリング | 約 22 ft²(2.04 m²) | 15 ケース | 板が広く、ケース数は少なめ |
| ラミネートフローリング | 約 24 ft²(2.23 m²) | 14 ケース | 住宅でもっとも多い選択 |
| ビニルの板材(LVT) | 約 24 ft²(2.23 m²) | 14 ケース | 厚みの幅が大きいので要確認 |
| 12 × 24 インチのタイル | 約 16 ft²(1.49 m²) | 21 ケース | ケースが重く、数も多い |
| シート状ビニル | 幅 12 ft のロール | 長さで計算 | ロスはロール幅で決まり、ケースではない |
平方フィート単価に実際は何が入っているか
床の見積もりは 1 ft² あたりの価格を示しますが、その数字がすべてを含んでいることはまずありません。相見積もりを取るときは、次の項目を分けて出してもらってください。
材料の平方フィート単価(見出しの数字)。施工の平方フィート単価(ふつう 1 ft² あたり 1〜4 ドル、別立て)。既存の床の撤去(0.50〜1.50 ドル)。下地材(0.20〜0.80 ドル)。見切り、敷居、幅木(開口1か所あたり 25〜75 ドル)。家具の移動(無料のことも、100〜300 ドルのことも)。必要ならレベリング材(1〜3 ドル)。
1 ft² あたり 2 ドルの「安い」材料は、張り終えれば簡単に 8 ドルになります。そして 1 ft² あたり 8 ドルの「高い」無垢フローリングは、施工込みでふつう 14〜16 ドル——見た目ほど安い方と離れていません。
同じ面積の部屋でもロスが変わる理由
ロス率は材料の話として語られますが、板張りの床で実際のロスを決めるのは、計算ツールには見えない数字です。部屋の幅と板の長さの関係。列は部屋を貫いて走るので、どの列も切って終わり、話のすべては切り落とした端材がどこへ行くかにあります。
多くのメーカーは、列を始める板の最小長さを指定しています。ふつう 6〜8 インチ、日本の製品なら 20〜30 cm。それより短い端材は次の列を始められません。長ければ端材が次の列を始めるので、ほとんど無駄になりません。短ければ、どの列でも1個ずつ捨てることになります。
48 インチの板で考えます。列に直交する向きの幅が 16 ft の部屋は 192 インチ、ちょうど板4枚なので、どの列にも切りが要りません。17 ft なら 204 インチ、板4枚と 12 インチの端切れで、44 インチの端材が残ります——次の列を始めるのに十分です。しかし 19 ft 8 in なら 236 インチ、板4枚と 44 インチの端切れで、残る端材は 4 インチ。最小長さを下回り、どの列でも捨てることになります。
つまり最悪なのは変わった形の部屋ではありません。最悪なのは、幅が板の長さの整数倍をわずかに下回る部屋です。端材が再利用できない大きさになるからです。発注の前に、列に直交する方向の長さを板の長さで割り、余りを見てください。丸1枚まであと1〜2インチという場合は、材料の既定値を信じずロス率を上げましょう。
小さな効果が2つ加わります。斜め張りはどの列も両側の壁で角度切りになるため、ロス率が 10% ではなく 15% になります。そして張る向きは必ずしも自由に選べません。根太の上に無垢を張るときはふつう根太に直交させますが、その向きがいちばん材料の節約になるとはかぎりません。
| 列に直交する部屋の幅 | インチ | 最後の1枚 | 端材 | 再利用できるか |
|---|---|---|---|---|
| 16 ft | 192 in | なし——ちょうど収まる | — | 切りなし |
| 16 ft 6 in | 198 in | 6 in | 42 in | できる |
| 17 ft | 204 in | 12 in | 36 in | できる |
| 18 ft | 216 in | 24 in | 24 in | できる |
| 19 ft 8 in | 236 in | 44 in | 4 in | できない——最小長さ未満 |
| 20 ft | 240 in | なし——ちょうど収まる | — | 切りなし |
何を引くか:キッチンの下台、アイランド、吹き抜け
キッチンは、測った面積と張る面積がいちばん大きくずれる部屋です。3分の1が造作の下に入ることもあります。合計から何を引くかは判断であり、なりゆきに任せるより意識して決めた方がよいものです。
12 × 15 ft のキッチンで最後まで計算します。測った面積は 180 ft²(16.72 m²)。下台が一方の壁に 12 ft、隣の壁に 8 ft、奥行き 24 インチで走ります。24 ft² と 16 ft² ですが、2本の列は角で出会い、出会う場所の 2 × 2 ft の正方形は両方に属します。二重に数えると 40 ft² を引くことになりますが、正しい値は 36 です。さらにアイランド 3 × 6 ft、18 ft² を引くと、張る面積は 180 − 36 − 18 = 126 ft²(11.71 m²)——部屋の面積より 30% 少なくなります。
落とし穴は角です。下台の列が2本出会う入隅はどこでも、気をつけないと同じ正方形を二重に引くことになり、しかも誤差は費用のかかる向き——必要より少なく発注する向き——に出ます。
そもそも引くべきかどうかは、張り方で決まります。床はふつう下台の台輪で止まるので、下台の下には実際に何も入りません。しかしアイランドは移動するかもしれず、食洗機はいつか引き出され、キッチンが床より先に交換されるかもしれません。どれも通し張りを支持する理由です。通し張りは節約したつもりの面積を食いますが、撤去した下台の跡を継ぎ足す作業は部屋ひとつ分を食います。
2階の階段の吹き抜けは、もう判断の問題ではありません。そこには本当に穴があります。3 × 10 ft の吹き抜けは 30 ft²、その階の床ではなく、材料が入ることは決してありません。注意点として、これは同じ開口を居住面積で扱うときとちょうど逆です。居住面積では二重に数えないよう、下の階で1回だけ数えます。
日本のフローリングは1ケース=1坪で売られる
日本では床材を平方メートルで買いますが、このページの計算と米国の製品資料は平方フィートで進みます。係数は丸めた数ではなく正確な定義です。1 フィートは定義により 0.3048 メートルなので、1 ft² = 0.09290304 m²。
上の 300 ft² の部屋は 27.87 m²(8.43 坪)、ロス率を足した 330 ft² は 30.66 m²(9.27 坪)。1ケース 24 ft² のラミネートは 2.23 m² を覆います——同じ製品の日本の箱に書かれているのがこの数字です。
そして日本の床材には、もっと使いやすい単位があります。複合フローリングの定尺は 1,818 × 303 mm が標準で、1枚 0.551 m²。これが6枚で1ケース、6 × 0.551 = 3.305 m² になり、これはちょうど 1 坪(3.3058 m²)です。だから日本のフローリングは「1ケース=約 3.3 m²=1坪」で数えられます。上の 30.66 m² なら 30.66 ÷ 3.305 = 9.28、つまり 10 ケースです。
板の長さの話も、日本の寸法でそのまま成り立ちます。定尺 1,818 mm の板で、列に直交する幅が 3.80 m の部屋なら、板2枚(3,636 mm)と 164 mm の端切れで、切った側に 1,654 mm の端材が残ります——次の列を余裕で始められます。5.454 m の部屋なら板ちょうど3枚で切りが出ません。しかし 5.40 m の部屋は板2枚と 1,764 mm の端切れで、残る端材は 54 mm。どの列でも捨てることになります。
発注のときは両方の列を書き留めてください。平方フィートで計算したならメートルの値を添え、店でメートルで買うならフィートを添える。ケース数を間違える最大の原因は、単位を書かずに片方の列だけを信じることで、しかも誤差は不足の向きとはかぎりません。必要な倍の材料を買ってしまうこともあります。
Pro tips
見切りの下まで測る
床は敷居や見切りの下まで続きます。古い床が終わっていた位置ではなく、新しい床を止めたい位置まで測ってください。
クローゼットも数える
クローゼットの中にも床を張ります。ロス率を計算する前に、部屋の合計に足してください。
板の寸法を確認する
メーカーごとに寸法が少しずつ違います。自分の計算を、選んだその製品のケース面積と突き合わせてください。
同じ製造ロットで発注する
色はロットごとに変わります。発注のとき、色の差が出ないよう全ケースを同一ロットにしてほしいと伝えてください。