屋根面積と square の計算ツール
屋根の 1 square は 100 平方フィートで、屋根屋は平方フィートではなく square で見積もります。この計算ツールは、勾配係数——その下の建築面積より屋根が大きくなる比——を当てたあとの屋根面積を、square と屋根材の束数に直します。

屋根の計算ツール

建築面積と実際の屋根面積
よくある間違いは、家の建築面積——地面を覆っている部分——を測り、その数字で屋根を見積もることです。屋根は傾いているので、実際の面積はつねに建築面積より大きくなります。
一般的な 4/12(約3.3寸)勾配なら建築面積に 1.06 を掛けます。6/12(5寸)なら 1.12、8/12(約6.7寸)なら 1.20。屋根が急なほど建築面積を上回り、業者が加算する勾配割増も大きくなります。
屋根の square とシングルの束
屋根工事の「1 square」は 100 平方フィート(9.29 m²)です。だから 2,400 ft² の屋根は 24 square。アスファルトシングルの多くは 1 square につき 3 束で売られるので、24 square の屋根なら 72 束になります。
棟、谷、棟包み、スターター、切りしろのためにロス率 10% を足してください。急勾配や面数の多い屋根なら 15% です。
屋根勾配はいちばん見落とされる要素
屋根面積は家の建築面積とは違います。建築面積 2,000 ft² は、勾配によって実際の屋根面が 2,100 から 3,200 ft² になります。
勾配係数の表(水平 12 インチに対する立ち上がり。6/12 はおよそ 26.6°):4/12 = 1.054 倍、6/12 = 1.118 倍、8/12 = 1.202 倍、10/12 = 1.302 倍、12/12(45°)= 1.414 倍。
最後まで計算した例:建築面積 1,500 ft²(139.35 m²)で、非常に多い 6/12 の勾配なら 1,500 × 1.118 = 屋根 1,677 ft²(155.80 m²)。より急な 8/12 なら 1,500 × 1.202 = 1,803 ft²(167.50 m²)です。
軒とトップライトを忘れないでください。一般的な住宅の軒の出(下端と両側で壁より外に出る分)としておよそ 10% を足します。トップライト1つにつき、大きさによって 50〜100 ft² を足してください。
屋根の square と材料の換算
屋根材は「square」という業界の単位で売られ、1 square は 100 ft²(10 × 10 ft)です。1,800 ft² の屋根は 18 square になります。
アスファルトシングル:3 束で 1 square(1 束 300 ft² の3タブ品の場合。厚手や意匠性の高いものは 1 束 250 ft²、つまり 1 square に 4 束)。1,800 ft² の屋根なら 54 束です。
立平・瓦棒などの金属屋根:シート単位で見積もります(幅はふつう 26 インチ、長さは受注)。屋根面の長さ ÷ シートの幅で本数を出します。
瓦やスレート:square(100 ft²)で見積もります。粘土瓦なら 1 square が寸法によって 80〜100 枚ほどです。
谷、棟、隅棟、そして貫通部(煙突、換気、トップライト)まわりの切りしろとして、必ず 10〜15% を足してください。急勾配や複雑な形の屋根なら 15〜20% です。
勾配係数の表(建築面積から屋根面へ)
屋根はその下の家より大きく、その差を作るのが勾配です。地上から建築面積を測り——屋根が覆う外形の 長さ × 幅——勾配係数を掛けて実際の傾いた屋根面を出します。この一手を飛ばすと、傾いた屋根では必ず買い足りません。
係数は経験則ではなく幾何です。立ち上がり R、水平 12 なら √(1 +(R ÷ 12)²)。6/12 の屋根は建築面積を 1.118 倍にするので、1,500 ft² の外形は 1,677 ft² の屋根面になります。12/12 なら 1.414 倍——同じ家が、平面が示すより 41% 多くのシングルを必要とします。
束の列は 1 square につき 3 束(3タブと意匠性シングルの多くで標準)と、スターター、棟・隅棟の包み、谷の切りしろのためのロス率 10% を前提にしています。谷やトップライトの多い屋根なら 15% に近づきます。
最後まで計算した例——建築面積 1,500 ft²、屋根 6/12。1,500 × 1.118 = 1,677 ft²、16.8 square。ロス率 10% を足して 18.4 square。1 square 3 束で 56 束の発注です。棟包みは別に数えてください。その面積は、主となる屋根面の束数には入っていません。
| 勾配 | 寸勾配 | 角度 | 係数 | 屋根面積 | square | 束(+10%) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 4/12 | 約3.3寸 | 18.4° | ×1.054 | 1,581 ft²(146.88 m²) | 15.8 | 53 束 |
| 5/12 | 約4.2寸 | 22.6° | ×1.083 | 1,625 ft²(150.97 m²) | 16.2 | 54 束 |
| 6/12 | 5寸 | 26.6° | ×1.118 | 1,677 ft²(155.80 m²) | 16.8 | 56 束 |
| 7/12 | 約5.8寸 | 30.3° | ×1.158 | 1,737 ft²(161.37 m²) | 17.4 | 58 束 |
| 8/12 | 約6.7寸 | 33.7° | ×1.202 | 1,803 ft²(167.50 m²) | 18.0 | 60 束 |
| 10/12 | 約8.3寸 | 39.8° | ×1.302 | 1,953 ft²(181.44 m²) | 19.5 | 65 束 |
| 12/12 | 10寸 | 45.0° | ×1.414 | 2,121 ft²(197.05 m²) | 21.2 | 71 束 |
下葺き材、水切り、材料一式
屋根の葺き替えは、シングルだけの話ではありません。以下は米国市場の目安です。
下葺き材(ルーフィング):4 square に 1 巻。合成系(1 巻 30〜60 ドル)は 15 ポンドのアスファルトフェルト(1 巻 25〜35 ドル)より丈夫で破れにくくなります。
凍結対策の粘着ルーフィング(寒冷地では軒先に必須):2 square に 1 巻。規定では軒先から 24〜36 インチの帯を求めるのがふつうです。
水切り(軒先とけらばに回す金属の見切り):10 ft の定尺で見積もります。軒の長さ + けらばの長さから数えます。
スターターと棟包み:軒の長さ 100 フィートにつきスターター 1 束、棟の長さ 35 フィートにつき棟包み 1 束。
屋根用の釘:1 square につき 1.5〜2 ポンド。18 square の屋根なら 30〜40 ポンド。
煙突、換気、トップライトの板金:貫通部ごとの見積もり(1 か所 50〜200 ドル)。
18 square の屋根の材料費合計:アスファルトシングルで 2,500〜4,500 ドル、立平の金属屋根で 6,500〜12,000 ドル、瓦やスレートで 15,000〜30,000 ドル。
勾配は屋根の上ではなく小屋裏で測る
勾配係数が、屋根が建築面積をどれだけ上回るかを決めます。だからこのページで唯一、当て推量が効かない測定です。そして、いちばん危険なやり方で行われがちな測定でもあります——はしごで傾いた屋根に上がり、水平器を当てるやり方です。
ほとんどの場合、その必要はありません。小屋裏の垂木は、その上の屋根と同じ面にあります。だから垂木で測った勾配が屋根の勾配です。水平器を垂木の下面に水平に当て、接した点から 12 インチを測り、その印から垂木まで垂直に上がる距離を測ります。この距離が水平 12 インチに対する立ち上がりで、6 インチ空けば 6/12(5寸)の屋根です。
垂木2〜3本で測ってください。値がそろえば面が確認できますし、ばらつけば、水平器が本当に水平でなかったか、小屋組が変形しているかのどちらか——どちらも材料を発注する前に知っておく価値があります。
注意が2つ。測るのは垂木そのもので、その上に打った野地板や桟木ではありません。水平器は木に平らに当ててください。そしてはさみトラスの家では、小屋裏側の勾配天井は屋根の面ではありません。下弦材は上弦材のおよそ半分の勾配であることが多く、天井の計算ツールが内側の勾配を別の測定として扱うのはこのためです。
小屋裏にまったく入れない場合——ふところのない勾配天井や、完全に塞がれた屋根——は、地上からの測定が残ります。壁から棟の真下までの水平距離と、軒から棟までの高さを、目測ではなく水平のラインに沿って取ってください。垂木で測るより精度は落ちますが、屋根に上がるより安全です。
日本では屋根勾配を「寸」で表す
このページの勾配はすべて 4/12、6/12、12/12 と書かれています。これは米国式で、水平 12 に対する立ち上がりを表します。日本の屋根屋、設計者、屋根材のカタログは、屋根勾配を「寸」で言います。水平 10 に対して何寸上がるか、という数え方です。
換算は掛け算1回です。寸 = 立ち上がり ÷ 12 × 10。だから 4/12 は約3.3寸、5/12 は約4.2寸、6/12 は5寸、7/12 は約5.8寸、8/12 は約6.7寸、10/12 は約8.3寸、12/12 は10寸。上の表の「寸勾配」の列が各行についてこれを示しているので、手元にある側から読めます。角度も併記してあります。
寸から係数を直接出すこともできます。寸勾配 S の係数は √(1 +(S ÷ 10)²)。3寸で 1.044、4寸で 1.077、4.5寸で 1.097、5寸で 1.118、6寸で 1.166、10寸で 1.414 です。日本の住宅でよく見るのは 3〜5寸あたりで、上の表でいえば 4/12 から 6/12 の帯にあたります。
最低勾配は屋根材ごとに違い、メーカーがカタログで指定します。緩すぎる勾配で葺けば、材料そのものが正しくても雨水が回ります。表の値を当てはめる前に、自分が使う屋根材の指定を確認してください。
面積の側も換算が要ります。1 square は 100 ft² = 9.29 m²。上の 1,677 ft² の屋根は 155.80 m²、16.8 square は 1,680 ft² で 156.08 m² です。日本では瓦、金属屋根、ルーフィングを平方メートルで買うので、発注の前に square を平方メートルに直してください。square は日本の単位ではないので、このページでは訳さずそのまま使っています。屋根屋の見積もりでは坪で示されることもあり、1 坪は 3.306 m² です。
Pro tips
建築面積は地図から取る
安全に測れないなら、航空写真や地図アプリの計測ツールで、屋根の建築面積を十分に近い精度で出せます。
軒の出を飛ばさない
多くの屋根は壁より 12〜24 インチ外に出ます。家そのものではなく、屋根の実際の外形を測ってください。
棟包みを数える
棟包みは主となる屋根材とは別に売られます。棟の長さ × 1 ft をその面積として数えてください。
2 層でも数えるのは 1 層
既存を撤去する場合、買うのは 1 層分です。重ね葺きが認められる場合でも、必要なのは新しい屋根材 1 層分だけです。