シャワー室の面積計算ツール
シャワー室の壁と床を、タイル・天然石・パネルのために測ります。標準的な 60×30 インチのシャワーを 6 ft まで張ると壁だけで約 60 ft²、床を入れて 73 ft² です。

シャワータイルの計算ツール

3面の壁と、床と、立ち上がり
標準的なシャワー室は、タイルを張る壁が3面、床が1面、それに立ち上がりの上端が加わることもあります。壁はそれぞれ 長さ × 高さ で測ります。よくある張り上げ高さは 6 ft(浴槽の上)、7 ft(全面)、天井まで(ふつう 8 ft)です。
60 インチ × 30 インチのシャワーを 6 ft まで張る場合:背面の壁(60 × 72)= 30 ft²、側面2枚(30 × 72)= 各 15 ft² で計 30 ft²、床(60 × 30)= 12.5 ft²。合計 72.5 ft²。ロス率 15% を足して 84 ft² を発注します。
ニッチ、ベンチ、ボーダー
壁のニッチは 12 × 24 インチが標準的です。奥の面、左右2面、底面にタイルを張るので、まず壁面積からニッチの開口を引き、次に内側の各面を足します。ニッチ1つで壁タイルの発注は差し引き 4〜6 ft² 増えるのがふつうです。
シャワーベンチは前面と天面の分が増えます。天面 24 × 16 インチのベンチなら約 2.7 ft²、これに前の立ち上がり面が加わります。立ち上がりは天面と内側にタイルが要ります。
シャワーの壁タイルの面積
シャワーの壁は床とは別に計算します。材料もロス率も防水の要求も違うからです。標準的なシャワー室はタイルを張る壁が3面(浴槽まわりなら4面)です。
標準的な 36 × 36 インチのシャワー:3面 × 幅 36 インチ × 高さ 78 インチ(よくある張り上げ高さ)= 3 × 19.5 = 58.5 ft² の壁タイル。切り抜いたニッチの分を足し戻します(ニッチの内寸は 12 × 18 インチ、約 1.5 ft² が多い)。
標準的な 60 × 32 インチの浴槽まわり:正面(浴槽の上 60 × 60 インチ)+ 妻側2面(各 32 × 60 インチ)= 25 + 26.7 = 51.7 ft² のタイル。
立ち上がり付きの 60 × 36 インチのシャワー:背面(60 × 78)+ 側面2枚(36 × 78)= 32.5 + 39.0 = 71.5 ft²。
シャワーのタイルでは必ず 15〜20% のロス率を足してください。ニッチ、水栓まわりの切り欠き、排水フランジ、入隅の切りしろが材料を食います。初めての工事なら 20% の方が安全です。
床と立ち上がりのタイル
シャワーの床には、滑りにくさと排水勾配を作りやすさのために小さめのタイルを使うのがふつうです(シートモザイク、丸タイル、2 インチ角など)。12 インチ以上の大判をシャワーの床に使うことは、滑りの危険から地域によっては認められません。
36 × 36 インチのシャワーの床:9 ft²。排水まわりの切りしろと入隅の役物にロス率 15% を足して 10.4 ft²、つまり 11 ft² を発注します。
60 × 36 のシャワーの床:15 ft² に立ち上がりのタイル(3〜4 ft²)を足して合計 19〜20 ft²。
立ち上がりは、床から天面(高さ 4〜6 インチが標準)を通って内側へ下ります。三方に張るので、立ち上がりの延長 1 フィートにつき小さなタイルが約 1 ft² 必要になります。
シャワーの大きさ別の壁タイル面積
標準的な壁囲いのシャワーは三方に張るので、必要な寸法は「3面の壁の合計長さ × 張り上げ高さ」です。幅 W、奥行き D のシャワーなら、その長さは W + 2D——背面1枚と側面2枚です。
張り上げ高さは測る値ではなく決める値です。6 フィートあればたいていのシャワーヘッドを越え、昔から止める位置とされてきました。天井の 8 フィートまで張ると材料はおよそ3分の1増えますが、石けんかすがたまり最後にははがれてくる水平の見切りがなくなります。新築で標準になってきたのはそのためです。
最後まで計算した例——36 × 36 インチの壁囲いを 8 ft まで張る場合。フィートに直すと幅 3 ft、奥行き 3 ft なので、壁の合計長さは 3 + 3 + 3 = 9 フィート。高さ 8 ft を掛けて壁タイルは 72 ft²、つまり 6.69 m²。床は 3 × 3 = 9 ft²(0.84 m²)で、ふつうは別のタイルなので発注も別項目にします。
シャワーのロス率は 15〜20% で、平らな床よりはっきり高くなります。どの壁も隣の壁と入隅の切りしろで出会い、ニッチは5面それぞれに切りしろが要り、水栓のフランジと吐水口でタイルが1枚ずつ消えます。床にモザイクを使うなら 20% を見てください。排水まわりでシートが小さく妙な形に切られるからです。
壁の計算にまったく現れない項目が2つあります。立ち上がりは三方に張るのでふつう 6〜8 ft² 増え、ニッチは内側の各面で 4〜6 ft² 増えます。どちらもよく見える仕上げなので、余裕をもって発注する価値があります。
| シャワー | 壁の合計長さ | 6 ft まで | 8 ft まで | 床面積 |
|---|---|---|---|---|
| 32 × 32 インチ | 8.0 フィート | 48 ft² | 64 ft² | 7.1 ft² |
| 36 × 36 インチ | 9.0 フィート | 54 ft² | 72 ft² | 9.0 ft² |
| 48 × 36 インチ | 10.0 フィート | 60 ft² | 80 ft² | 12.0 ft² |
| 60 × 32 インチ(浴槽) | 10.3 フィート | 62 ft² | 83 ft² | 13.3 ft² |
| 60 × 36 インチ | 11.0 フィート | 66 ft² | 88 ft² | 15.0 ft² |
タイル以外:防水パン、防水層、目地
シャワーの防水材料は、タイルの面積と並べて数えます。以下は米国市場の目安です。
防水パンまたは下地パン:36 × 36 のシャワーで1式。それより大きい造作シャワーでは塗膜防水やシート防水を使い、全面(床 + 壁 + 立ち上がり)で 1 ft² あたり 4〜7 ドル。
壁の下地ボード:1枚(3 × 5 ft = 15 ft²)につき壁 12〜15 ft² 分(端材込み)。標準的な 36 × 36 のシャワーで 4〜5 枚。
接着剤と目地材:接着剤が 1 ft² あたり約 0.50 ドル、目地材が標準的な 1/8 インチ目地で 0.30 ドル。丸タイルやモザイクはタイルに対する目地の比率が高く、目地材が2倍要ります。
天然石と目地の保護材:1 ft² あたり約 0.20 ドルで、年に1回塗り直します。ガラスタイルには不要で、磁器質タイルにも要りません。
日本ではユニットバスが主流で、寸法はミリで言う
このページのシャワーの寸法はすべてインチです。データの出どころが米国の製品カタログだからです。日本の浴室はミリメートルで、しかも大半がユニットバスです。換算は正確で、1 インチ = 2.54 cm、1 ft² = 0.09290304 m² です。
ユニットバスの寸法は内寸を 100 mm 単位で並べた4桁の数字で呼ばれます。1216 は 1,200 × 1,600 mm で 1.92 m²(20.7 ft²)、1616 は 1,600 × 1,600 mm で 2.56 m²(27.6 ft²)、1620 は 1,600 × 2,000 mm で 3.20 m²(34.4 ft²)、1717 は 2.89 m²(31.1 ft²)、1818 は 3.24 m²(34.9 ft²)です。マンションは 1216 や 1418、戸建ては 1616 や 1620 が多く見られます。
ここが大事な分かれ道です。ユニットバスは壁も床も工場で成形された部材なので、タイルを張りません。このページの面積計算が効いてくるのは在来工法の浴室、つまり躯体に防水層を作ってタイルを張る作り方の場合だけです。ユニットバスの入れ替えで必要なのは面積ではなく型番の寸法で、必要なら壁面積は撤去後の下地の確認にだけ使います。
在来工法で計算するときの換算:36 × 36 インチを 8 ft まで張った 72 ft² の壁は 6.69 m²、床の 9 ft² は 0.84 m²。60 × 36 インチなら壁 88 ft² が 8.18 m²、床 15 ft² が 1.39 m² です。
高さもメートルで言います。6 ft は 1.83 m、7 ft は 2.13 m、8 ft は 2.44 m。日本の在来浴室は天井まで張るのがふつうなので、上の表では「8 ft まで」の列が国内の実務にいちばん近くなります。
Pro tips
床にはモザイクを
シャワーの床には小さなタイル(2 インチ以下)が要ります。目地を排水勾配になじませられ、滑りにくいからです。シートモザイクを買い、床は壁とは別の発注として扱ってください。
アクセントのボーダーは先に数える
見切りのボーダーやアクセント帯は必要量が別です。それぞれのタイルを十分に発注できるよう、別立てで計算してください。
金属見切りか役物タイルか
出隅と立ち上がりの端部には、端部を仕上げたタイルか金属見切りが要ります。役物タイルは長さで数え、金属見切りは 8 ft の定尺で売られます。
同じ製造ロットで発注する
ロット違いの色差は、シャワーのような狭く閉じた空間でいちばん目立ちます。必ず同一ロットで発注し、後の補修用に 20% 多めに取っておいてください。