壁紙の面積計算ツール
どんな部屋でも必要な壁紙のロール数を計算します。米国の標準的なダブルロールは、柄合わせを差し引いたあとでおよそ 56 ft²(5.20 m²)をカバーします。

壁紙の計算ツール

壁紙の売られ方
米国の壁紙の多くは「ダブルロール」で売られます。1本のロールですが、長さが2本分あるものです。標準的なダブルロールは、一般的な柄合わせを見込んだあとで 56 ft² をカバーします。
シングルロール(28 ft²)で届く製品もあります。ラベルをよく読んでください。計算がまるごと変わります。
柄のリピートはそのままロスになる
壁紙の柄は一定の間隔で繰り返します。リピート 19 インチとは、各幅(ジョイントごとの1枚)が 19 インチの倍数の位置から始まらなければならないという意味です。つまり柄を合わせるために材料を捨てます。リピートが大きいほどロスも増えます。
標準的なリピート(18 インチ未満)なら 15% を足します。大きなリピート(18 インチ超)なら 20%。非常に大きなリピートやフリーマッチなら 25% です。
ロールの寸法と実質的な歩留まり
壁紙の歩留まりはとても間違えやすい部分です。ロールがまったく違う2つの寸法規格で届くうえ、ラベルの面積が実際に使える面積と一致することがまずないからです。
米国のシングルロール:幅 27 インチ × 長さ約 15.5 ft = 1本 33〜35 ft²。柄合わせ後の実質は 27 ft²(2.51 m²)。
欧州のダブルロール:幅 21 インチ × 長さ 33 ft = 1本 56〜57 ft²。実質は 50 ft²(4.65 m²)。
英国のロール:幅 21 インチ × 長さ 33 ft = 56 ft²(欧州のダブルロールと同じ)。
どちらを買っているのか確認してください。米国の店では欧州のロールを単に「ロール」として売ることが多く、使える 1 フィートあたりの単価が実際の2倍に見えてしまいます。
柄のリピートがすべてを変える
壁紙の柄リピートとは、同じ柄の要素が上下に繰り返す間隔です。リピートが大きいほど材料を食います。新しい1幅ごとに、隣の幅と柄が合う位置で切り落とす必要があるからです。
無地、または柄合わせ不要:柄によるロス 0%。実質の歩留まり = ラベルの面積。
フリーマッチ(合わせ位置を気にしない):柄によるロス 5〜10%。
小さなリピート(6 インチ未満):柄によるロス 10〜15%。古典的な小紋に多いパターンです。
中程度のリピート(6〜18 インチ):柄によるロス 15〜20%。人気の柄の多くがここに入ります。
大きなリピート(18 インチ超):柄によるロス 25〜30%。大柄の花、風景柄、大判の幾何学。
ずらし合わせ(幅ごとに柄が半分ずれる):上の数字にさらに 5% を足します。トワルやダマスクに多い納まりです。
ロール数を決めているのは柄のリピート
ダブルロールにはおよそ 56 ft² が入っていますが、そこから 56 平方フィート分の使える紙が取れることはありません。どの幅も隣の幅と同じ柄の位置から始まる必要があり、各幅の上の余りはロスになります。そしてリピートが大きいほど、その余りは大きくなります。
リピートのないフリーマッチの紙なら、ダブルロールから 50 ft² 近くが使えます。リピート 20 インチなら、1幅ごとに最大 20 インチを柄合わせで落とすので、これが 30 まで下がることがあります。選んだ柄というただ1つの要素で、40% の開きが生まれるのです。
リピートはラベルに、ふつうインチで、合わせ方の種類と一緒に印刷されています。ストレートマッチはどの幅も同じ高さから始まります。ずらし合わせは幅ごとに半リピート分ずれ、さらに高くつきます。ラベルのリピート値より1段階上のロスと考えてください。
最後まで計算した例——壁 400 ft²(37.16 m²)に、リピート 14 インチの壁紙。大きなリピートの列に入り、ダブルロール1本あたり使えるのはおよそ 35 ft²。400 ÷ 35 = 11.4 なので、ダブルロール 12 本を発注します。同じ壁でも、フリーマッチなら 8 本で済みます。
ロールは一度にまとめて発注し、それぞれのロット番号を確認してください。壁紙はロット単位で印刷され、ロットが違えば色も違います。違うロットのロールは、仕上がった壁にはっきりした帯として出ることがあります。同じロットの予備を1本残しておきましょう。あとから新しいロットで補修すると、まず合いません。
| 壁面積 | フリーマッチ | リピート 0〜6 インチ | 7〜12 インチ | 13〜19 インチ | 20 インチ以上 |
|---|---|---|---|---|---|
| 200 ft²(18.58 m²) | 4 本 | 5 本 | 5 本 | 6 本 | 7 本 |
| 300 ft²(27.87 m²) | 6 本 | 7 本 | 8 本 | 9 本 | 10 本 |
| 400 ft²(37.16 m²) | 8 本 | 9 本 | 10 本 | 12 本 | 14 本 |
| 500 ft²(46.45 m²) | 10 本 | 12 本 | 13 本 | 15 本 | 17 本 |
実際の部屋でロール数を出す
一般的な寝室に壁紙を張る場合の全計算です。12 × 14 ft の部屋、天井高 8 ft、ドア1、窓2、中程度のリピートの柄。
手順1——壁の総面積:周長(52 ft)× 高さ(8 ft)= 416 ft²(38.65 m²)。
手順2——開口部を引く:標準ドア1(17.8 ft²)+ 窓2(各 15 ft²)= 47.8 ft²。壁の正味面積 = 368.2 ft²(34.21 m²)。
手順3——柄によるロスを当てる:368.2 × 1.18(中程度のリピートで 18% のロス)= 必要な紙は 434.5 ft²。
手順4——ロールの実質歩留まりで割る。米国のシングルロール(実質 27 ft²)なら 434.5 ÷ 27 = 16.1 本 → 17 本を発注。欧州・英国のロール(実質 50 ft²)なら 434.5 ÷ 50 = 8.7 本 → 9 本。
必ず同じロットで発注してください。数週間後に買い足すのは賭けです。メーカーはロット間の色の一致を保証しません。
リピート:なぜロールはラベルより少なくしか張れないのか
ダブルロールはおよそ 56 ft² として売られ、無地の紙ならだいたいその通り取れます。柄物では取れません。理由が柄のリピート——柄が最初から始まり直す上下の間隔——です。どの幅も隣と同じ柄の位置から始まらねばならず、各幅の上の余りは捨てることになります。
計算は面積ではなく1幅ごとに効いてきます。天井高 9 ft——108 インチ——の壁に、ストレートリピート 18 インチの紙。各幅は、壁の高さを超える最小のリピートの整数倍に切る必要があります。108 ÷ 18 = ちょうど 6 なので、108 インチの幅がそのまま使え、無駄は出ません。リピート 21 インチに変えると 108 ÷ 21 = 5.14、つまり 6 リピート——126 インチ——になり、1幅ごとに 18 インチを捨てます。壁に貼られる前に、紙の 14% が消える計算です。
壁紙のロス率が 15% で、塗料が 5% なのはこのためです。この余裕は雑な仕事のためではなく、リピートのためのもので、リピートの大きな柄では決して余裕とは言えません。
発注前にラベルで確かめるべき点が2つあります。ずらし合わせは幅ごとに半リピートずれるので、同じリピート値のストレートマッチより高くつきます。そしてロールはロット単位で色が振れるので、1部屋に使うロールはすべて同じロット番号でなければなりません。あとから買い足した予備は、柄が完璧に合っても壁にはっきりした帯として出ることがあります。
日本のクロスは幅 92 cm で、メートル単位で頼む
このページのロール寸法はインチとフィートです。日本の内装で使われるビニルクロスはまったく違う売り方をします。標準的な幅は 92 cm(製品によっては 95 cm)、ロール長は 50 m。1本で 0.92 × 50 = 46 m²、平方フィートなら 495 ft² 分です。
そして本数ではなく「メートル」で注文します。必要な長さ(m)= 壁の正味面積(m²)÷ 0.92 に、ロス分を足す——これが日本の内装屋の数え方です。上の例の壁 34.21 m² なら 34.21 ÷ 0.92 = 37.2 m。柄合わせで 18% を見た 40.36 m² なら 43.9 m。切りのよいところで 45 m を頼みます。
日本のクロスはもうひとつ楽なところがあります。量産品の多くが無地や織物調で柄リピートを持たず、ラベルにも「リピートなし」と書かれています。この場合、上の表の柄によるロスはほぼゼロで、見込むのは切りしろと張り替えの余裕だけ——ふつう 5〜10% です。花柄や幾何学柄を選んだときだけ、リピートの列が効いてきます。
リピートの単位も違います。日本のラベルには「リピート」がセンチメートルで書かれています。18 インチは 45.7 cm、20 インチは 50.8 cm。つまり上の「大きなリピート」の境目は、国内のラベルでおよそ 46 cm。これを超えたらロス率を上げてください。
見積もりの単位にも注意が要ります。日本のクロス張り替えは「1 m² あたりいくら」で見積もられるのがふつうで、その m² は壁の面積であってクロスの長さではありません。1 m あたりで示された見積もりを見たら、それが 92 cm 幅のクロス1メートルなのか、壁 1 m² なのかを確かめてください。この2つは 0.92 倍だけ違います。
Pro tips
同じロットで買う
塗料と同じく、壁紙にも色のロットがあります。複数ロールを買うときは同一ロットで出してもらってください。
補修用を残す
後の補修のために丸ごと1本残しておきましょう。廃番になった柄を探し当てるのはほぼ不可能です。
ジョイントの位置を先に決める
入隅での柄合わせは難しいものです。いちばん目に付く壁から始めて、目立たない側へ向かって張るよう計画してください。
開口部を引く
ドア、窓、大きな開口は引きます。塗料の計算とまったく同じです。