手順
要点だけを先にまとめます。各手順は下で詳しく説明します。
- 壁の幅を測る
腰の高さでメジャーを壁に沿わせ、隅から隅まで測ります。家具の上を越えず、壁そのものを測ってください。そして次に進む前に数字を書き留めること。頭の中に置いた寸法は、間違った寸法です。
- 壁の高さを測る
床から天井まで測ります。米国の家はたいてい 8、9、10 ft ですが、思い込まずに測ってください。古い家や仕上げた地下は数インチずれますし、そのインチは本物の面積です。
- 幅に高さを掛ける
幅 12 ft の壁に天井 9 ft なら、12 × 9 = 108 平方フィート。引き算をする前の、その壁の全体の面積です。
- 壁ごとに繰り返すか、外周を使う
天井高がひとつの部屋なら、4 面の幅を足して外周にし、1 回だけ掛けます。12 × 14 ft の部屋なら外周 52 ft。9 ft を掛けて 468 平方フィートの壁になります。
- ドアと窓を引く
標準的なドアはおよそ 20 平方フィート、ふつうの窓は 15。塗装と壁紙では引きます。石膏ボードでは、およそ 32 平方フィートを超える開口部だけを引いてください。切り抜いた部分はどのみち消えるからです。
短い答え
壁の面積 = 幅 × 高さ、どちらもフィートで。幅 12 ft の壁 1 面に天井 9 ft なら 108 平方フィート、10.03 m²。
部屋の壁をまとめて出すなら——外周 × 高さ。4 面の幅を足し、高さを掛け、開口部を引きます。12 × 14 ft、天井 9 ft の部屋なら (12 + 14 + 12 + 14) × 9 = 468 平方フィート、43.48 m² が合計です。
壊れるのは 2 つだけです。高さをメジャーではなく思い込みで決めること、そして引くべきでない種類の開口部を引くこと。後者は、何を買うかだけで決まります。どちらも下で扱います。

壁はフィートではなくインチで測る
壁がフィートちょうどで収まることはめったにありません。部屋の壁を 1 面ずつフィートに丸めると、その誤差が積み上がって本物の狂いになります。インチで測って最後に 1 回だけ換算するほうが正確で、たいていは速くもあります。
幅(インチ)に高さ(インチ)を掛け、そのあと 144 で割ってください。1 平方フィートは 12 × 12 = 144 平方インチだからです。
最後まで計算した例——幅 148 インチ、高さ 106 インチ(376 × 269 cm)の壁。148 × 106 = 15,688 平方インチ。144 で割ると 108.94 平方フィート、10.12 m²。別の道での検算——148 ÷ 12 = 12.33 ft、106 ÷ 12 = 8.83 ft、12.33 × 8.83 はまったく同じ 108.94 になります。
掛ける前に寸法をひとつずつフィートに直して丸めないでください。148 インチを 12 ft、106 インチを 9 ft に丸めると 108 平方フィート。ここでは近い値ですが、4 面で繰り返せば、買う塗料の缶数が変わるほど誤差は育ちます。
メートルで測るなら、同じ原則がセンチメートルに当てはまります。センチメートルで測り、掛けて、最後に 10,000 で割る。同じ壁は 376 × 269 cm、101,144 cm²、およそ 10.11 m² です。先に 3.8 m と 2.7 m に丸めると 10.26 m² になり、1.4% 多い——4 面なら塗料半缶ぶんです。
12 ではなく 144 です。1 平方フィートは 12 インチ × 12 インチなので、平方インチを 144 で割って換算します。12 で割るのが、この計算で単独としていちばん多い間違いです。
4 面をまとめて——外周を使う方法
部屋の壁がすべて同じ高さなら、4 面を測って 4 つの面積を足す必要はありません。部屋の外周を測って、1 回掛けるだけです。
最後まで計算した例——12 × 14 ft、高さ 9 ft の寝室。外周は 12 + 14 + 12 + 14 = 52 フィート、15.85 m。高さ 9 ft を掛けて、壁の合計は 468 平方フィート、43.48 m²。
次に開口部です。3 × 5 ft の窓が 2 か所と、3 × 6 ft 8 in のドアが 1 か所あるとします。窓 1 か所が 15 平方フィート、ドアが 20 なので、引くのは 50 平方フィート。実際の壁面積は 418 平方フィート、38.83 m² です。
2 回塗りで、1 ガロン 1 回塗り 350 平方フィート(1 リットル 8.59 m²)なら、この部屋は 418 × 2 ÷ 350 = 2.39 ガロン、つまり 3 ガロン。リットルなら塗り面積 77.66 m² を 8.59 で割って約 9 リットル。国内の缶なら 14 L 缶 1 つか、7 L + 3 L の組み合わせになります。
外周の近道が使えないのは 2 つの場合です。かまぼこ天井や勾配天井の部屋と、張り出しや暖炉の囲いがある部屋。どちらも、その特殊な壁を別に測って残りに足してください。

代表的な壁の寸法と面積
室内の壁のほとんどは狭い範囲に収まります。天井高が標準化されていて、部屋も決まった大きさで作られるからです。表はあなたの測定の代わりではなく、検算のためのものです。
米国の天井高は実際上 8、9、10 ft です。20 世紀の大半で 8 フィートが標準、新築では 9 フィートが多く、10 フィートは新しめの物件の主階や、天井の高い古い家に出てきます。日本では天井高をメートルで言い、住戸ごとに違います。8 ft は 2.44 m、9 ft は 2.74 m ですが、思い込まずに自分の天井を測ってください。建築基準法施行令第21条は居室の天井高を 2.1 m 以上と定めていますが、これは下限であって実際の高さではありません。
ふつうの部屋のふつうの壁は、およそ 100 平方フィートです。幅 12 ft の壁は天井 8 ft で 96、同じ壁が 9 ft なら 108。ふつうの壁の計算結果が 80 から 160 平方フィートの範囲から大きく外れているなら、何かを注文する前に測り直してください。
| 壁の幅 | 部屋の高さ | 壁の面積 |
|---|---|---|
| 10 ft | 8 ft | 80 ft²(7.43 m²) |
| 12 ft | 8 ft | 96 ft²(8.92 m²) |
| 12 ft | 9 ft | 108 ft²(10.03 m²) |
| 14 ft | 9 ft | 126 ft²(11.71 m²) |
| 16 ft | 10 ft | 160 ft²(14.86 m²) |
| 20 ft | 8 ft | 160 ft²(14.86 m²) |

何を引くかは、何を買うかで決まる
ここでは同じ壁に、正しい答えが 2 つ出ます。そして見積もりの多くが壊れるのもここです。規則は開口部についてのものではなく、そこに張られるはずだった材料が本当に浮くかどうかについてのものです。
塗料と壁紙では、ドアと窓をすべて引きます。ガラスは塗りませんし、そこを覆うはずだった塗料は缶に残ります。標準的なドアはおよそ 20 平方フィート、ふつうの窓は 15 です。
石膏ボードでは、大きな開口部だけを引きます。およそ 32 平方フィート以上です。標準的な窓のまわりで切ったボードは、ほかで使うには小さすぎる端材しか残しません。つまり板は開口部があってもなくても消えます。窓を 1 つずつ引くのは、ボードの注文を 2 枚足りなくする方法です。
タイルや腰壁では、開口部は引きますが、ロス率には手を付けないでください。開口部まわりの切り欠きはまっすぐな列より端材が多く、引き算で浮いた材料の一部は縁で戻ってきます。
何を引くにせよ、引く前の合計も書いておいてください。仕入れ先や職人が違う数字を出してきたとき、壁について争っているのか引き算について争っているのかを見分けられるのは、その合計です。
壁の面積を材料に換える
壁の面積は、買う数量に変わってはじめて役に立ちます。そして材料ごとに換え方が違います。
塗料——実際の壁面積を、1 ガロン 1 回塗り 350 平方フィート(1 リットル 8.59 m²)で割ります。塗り替えはたいてい 2 回塗りなので、418 平方フィートの部屋でおよそ 2.4 ガロン、9 リットル前後。シーラーはもっと少なく、1 ガロン 200〜300 平方フィート、1 リットル 4.9〜7.4 m² です。
石膏ボード——引く前の合計を、4 × 8 ft の標準的な板なら 32、4 × 12 ft なら 48 で割ります。切り上げて、さらに 1 枚足してください。納品の日に角が欠けるのはふつうのことで、2 便目は無料ではありません。
壁紙——ダブルロールでおよそ 56 平方フィート、5.20 m² を覆いますが、柄の繰り返しがここに大きく効きます。柄物なら、無地の 10% ではなく 15〜20% を足してください。
日本の売り単位では——塗料は 0.7、1.6、3、7、14 リットルの缶が一般的なので、9 リットルの工事なら 14 L 缶 1 つ。石膏ボードは 910 × 1,820 mm で 1.6562 m² です。米国の 4 × 8 ft の板は 2.9729 m² あるので、国内の板は 1 枚あたり 44% 小さく、同じ壁で枚数がその分増えます。クロスは幅 92 cm 前後の巻物で、施工は平方メートルで見積もるのがふつうです。
壁タイル——平方フィートで作業し、切り欠きに 10%、斜め張りなら 15% を足します。箱はすべて同じロットで注文してください。タイルはロットごとに焼くので、ロットが違うと色が違います。

全高の長方形ではない壁
外周 × 高さは、どの壁も床から天井までひとつの仕上げで走っていることを前提にしています。よくある 2 つの場合がそれを破り、しかも破り方は逆向きです。ひとつは式が言うより塗料が少なく済み、もうひとつははっきり多く要ります。
ひとつ目は高さの途中で仕上げが変わる場合。腰の高さの見切り、腰壁、パネルが壁を上下に分けると、塗るのは 1 面ではなく 2 面になり、しかもふつうは別々の製品です。12 × 14 ft、高さ 9 ft の部屋なら外周 52 ft、壁の全体は 468 平方フィート。36 インチ(91 cm)の見切りより上の帯は 52 × 6 = 312 平方フィート、28.99 m² で、壁全体より 3 分の 1 少ない。残りの下の 156 平方フィート、14.49 m² が腰壁の仕上げになります。別々に注文してください。468 平方フィートというひとつの数字は、両方について間違った量を買います。
ふたつ目は階段室の壁で、家の中でいちばん過小に見積もられる壁です。下の階の床から上の階の天井まで走るので、長方形ではまったくありません。台形です。階段の下で高く、上で低くなります。
最後まで計算した例。水平方向の踏み出しが 12 ft、階高 9 ft、上階の天井 8 ft の階段なら、壁は下端で 8 + 9 = 17 ft、上端で 8 ft。面積は (17 + 8) ÷ 2 × 12 = 150 平方フィート、13.94 m²。これをふつうの 8 ft の壁として測ると 96 平方フィート——54 平方フィート(5.02 m²)足りず、実際の面積の 36% です。家の中でいちばん手が届きにくく、いちばん戻りたくない壁で、2 ガロンと 3 ガロンを分ける差になります。
妻壁(屋根の端の三角形の壁)や、小屋裏の勾配の下の壁も同じ原則です。長方形 + 三角形、あるいは台形。実際の形どおりに測ってください。共通する判定は、壁の上端と下端の長さが等しいかどうか。等しくないなら、外周 × 高さは間違った式です。
日本の部屋で、メートルのまま計算する
上の計算はどれもフィートですが、手順は単位に依存しません。メートルで測り、メートルで掛け、平方メートルで合計してください。フィートに直す理由はありません。換算が必要になるのは、米国の製品表示を読むときだけです。
国内の寸法で最後まで計算した例——3.6 × 4.2 m の部屋、天井高 2.4 m。外周は 15.6 m、壁の合計は 15.6 × 2.4 = 37.44 m²。窓が 1.4 m² を 2 か所、ドアが 1.8 m² なら、引いて 32.84 m² が実際の壁面積です。
そこから材料へ——2 回塗りなら塗り面積 65.68 m²。1 リットル 8.59 m² なら 7.65 リットルなので、14 L 缶 1 つ、または 7 L + 1.6 L の組み合わせ。石膏ボードは引く前の 37.44 m² を 1.6562 m² で割って 22.6、つまり 23 枚に予備 1 枚です。
天井高は国内では 2.4 m が長く標準で、新しい住戸では 2.5 m もふつうです。上の表の 8 ft は 2.44 m、9 ft は 2.74 m にあたるので、米国の表をそのまま読むと国内の部屋より少し高い側に寄ります。自分の天井を測ってください。
そして、天井高が場所によって違う部屋——勾配天井や下がり天井のある部屋——では、上の台形の考え方がそのまま効きます。施行令第21条が「一室で天井の高さの異なる部分がある場合は平均の高さによる」と定めているのも同じ発想で、面積の計算でも高さを平均するのではなく、区画ごとに分けて足すのがいちばん確実です。
