ホームオフィスの面積計算ツール
自宅の仕事スペースの面積を計算します。米国の税務当局は、業務のために専用かつ継続的に使っている住宅の割合をもとに経費の控除を認めています。日本では家事按分の根拠になる数字です。

ホームオフィスの計算ツール

簡便法と原則法(米国の制度)
米国の簡便法では、要件を満たす仕事スペース 1 平方フィートあたり 5 ドル、上限 300 ft²(つまり最大 1,500 ドル)を控除できます。住居費を項目ごとに集計する必要がありません。
原則法は、住宅のうち業務に使っている割合を出し、その割合を実際の住居費(住宅ローンの利息、光熱費、保険、減価償却)に掛けます。ふつうは控除額が大きくなりますが、より丁寧な記録が要ります。
どこまでが対象になるか
米国の税務当局は、その空間が業務のために「専用かつ継続的に」使われていることを求めます。仕事だけに使っている空き部屋は対象です。夕食も取るダイニングテーブルは、たとえ1日8時間そこで働いていても対象になりません。
独立した部屋である必要はありません。部屋の一角や間仕切りの向こうでも、はっきり区切られていて仕事以外に使っていなければ対象になり得ます。
専用の仕事スペースの面積を出す
ホームオフィスの面積がいちばん効いてくるのは税金と、売却時の評価です。その部屋が継続的かつ専用に業務に使われていることが前提で、面積が控除の大小を決めます。
壁の内側の仕上げ面まで測ります。10 × 12 ft の部屋なら 120 ft²(11.15 m²)。
部屋の一部が仕事場で、一部が生活空間の場合は、区切られた仕事スペースだけを測ります。境界がはっきりしていれば(床材が違う、間仕切りがあるなど)、部屋の一部を仕事場として扱えます。
客間と兼用の書斎:専用に使っていないので、米国の制度では控除の対象になりません。
押し入れやクローゼットを改造した仕事スペース:区切られていて仕事だけに使うなら対象です。4 × 6 ft の改造クローゼットなら 24 ft²(2.23 m²)が対象面積になります。
面積から控除額を出す(米国の制度)
米国の税務当局は、面積を基礎にした2つの方法を認めています。
簡便法:仕事スペース 1 ft² あたり 5 ドル、上限 300 ft² = 控除は最大 1,500 ドル。項目ごとの集計は不要です。150 ft² の仕事スペースなら控除 750 ドル。
原則法:実際の経費 ×(仕事スペースの ft² ÷ 住宅全体の ft²)。家賃または住宅ローンの利息、光熱費、保険、修繕、減価償却が対象です。2,000 ft² の住宅に 200 ft² の仕事スペースなら、対象経費の 10%。
原則法の例:年間の光熱費 2,400 ドル + 住宅ローン利息 3,600 ドル + 保険 1,200 ドル = 合計 7,200 ドル。仕事スペースの割合 10% なら控除は 720 ドル。これに減価償却が加わり、一般的な仕事スペースで年 500〜2,000 ドルになります。
多くの場合は原則法の方が有利ですが、記録の手間が重く、調査の対象にもなりやすくなります。控除が 1,500 ドルを下回るなら簡便法の方が楽で有利です。
仕事スペースの面積と控除の関係
多くの人がホームオフィスを丁寧に測る理由は税金です。米国の簡便法は対象となる仕事スペースを平方フィート単価で評価し、300 平方フィートで頭打ちにするので、測った値がそのまま申告の数字になります。原則法は仕事スペースを住宅全体に対する割合として扱い、その割合を実際の家計費に掛けます。
どちらの方法も同じ数字から始まります。継続的かつ専用に業務に使っている面積です。多くのケースがつまずくのが「専用」という言葉で、寝室の隅の机はふつう対象外、仕事だけに使っている改造した小部屋はふつう対象になります。
表には代表的な広さについて両方の読み方を載せました。米国で長く据え置かれている 1 ft² あたり 5 ドルと上限 300 ft²、そして 2,000 ft² の住宅に占める割合です。申告の前に、自分の課税年度の単価と上限を公式の案内で確認してください。ここの数字は計画のためのもので、税務アドバイスではありません。
最後まで計算した例——12 × 15 ft の改造した寝室。面積は 180 ft²、つまり 16.72 m²。簡便法なら 180 × 5 ドル = 900 ドル。原則法なら 180 ÷ 2,000 = 住宅の 9%。光熱費、保険、住宅ローン利息といった対象経費のうち、その割合を割り当てられます。
測り方はほかの部屋と同じです。壁の内側の仕上げ面まで測り、掛け算の前にインチを小数のフィートに直します。スケッチと寸法は記録と一緒に保管してください。控除がのちに問われたとき、日付の入った寸法入りの図面は、記憶から出した数字よりはるかに説得力があります。
| 部屋の寸法 | 面積 | 簡便法 5 ドル/ft² | 2,000 ft² の住宅に占める割合 |
|---|---|---|---|
| 8 × 10 ft | 80 ft²(7.43 m²) | 400 ドル | 4.0% |
| 10 × 10 ft | 100 ft²(9.29 m²) | 500 ドル | 5.0% |
| 10 × 12 ft | 120 ft²(11.15 m²) | 600 ドル | 6.0% |
| 12 × 12 ft | 144 ft²(13.38 m²) | 720 ドル | 7.2% |
| 12 × 15 ft | 180 ft²(16.72 m²) | 900 ドル | 9.0% |
| 15 × 20 ft | 300 ft²(27.87 m²) | 1,500 ドル(上限) | 15.0% |
| 20 × 20 ft | 400 ft²(37.16 m²) | 1,500 ドル(頭打ち) | 20.0% |
売却時の評価とホームオフィス
在宅勤務が定着した市場では、独立した仕事スペースは売却時の評価にも効きます。ただし本当に独立した空間であるときに限ります。以下は米国市場での目安です。
他用途に転用できる寝室を仕事場として使っている場合:寝室の数以上の価値は付きません。
電気と空調が入り、専用の扉がある造作の仕事部屋:一般的な住宅で 5〜15% の価値。
独立した仕事棟(庭の別棟):広さと仕上げの水準によって 10〜25%。
ガレージを仕事部屋に改装:売却価格で費用の 60〜80% が戻るのが一般的で、加えて今の使い勝手が得られます。
不動産の広告でも仕事スペースが特徴として挙げられるようになりました。「専用ワークスペース」「テレワーク対応」は、大手ポータルの検索条件にもなっています。
日本では家事按分で、面積の割合が根拠になる
このページの税制のルールはすべて米国の税務当局のもので、日本には当てはまりません。1 ft² あたり 5 ドル、上限 300 ft² というのは米国固有の仕組みです。日本の個人事業主は、自宅の家賃、光熱費、通信費などのうち事業に使っている割合を「家事按分」して必要経費に算入します。もっとも一般的な按分の根拠が、まさにこのページで出す床面積の割合です。
対象になる費目と必要な記録は米国とは異なります。自分のケースについては税理士または所轄の税務署に確認してください。このページが担うのは面積の部分で、そこは制度が変わっても変わりません。
米国のページにはない注意がひとつあります。自宅の一部を事業用として届け出ると、住宅ローン控除の扱いが変わることがあります。要件は国税庁の案内で確認してください。固定資産税の評価に影響するかどうかも、自治体によって扱いが異なります。
面積の換算は正確で、1 ft² = 0.09290304 m² です。表の寸法を換算すると、8 × 10 ft = 2.44 × 3.05 m で 7.43 m²、10 × 12 ft = 3.05 × 3.66 m で 11.15 m²、12 × 15 ft = 3.66 × 4.57 m で 16.72 m²、15 × 20 ft = 4.57 × 6.10 m で 27.87 m²。比較に使った 2,000 ft² の住宅は 185.81 m² です。
割合の計算は単位に左右されず、そこがあなたにとっていちばん役に立つところです。185.81 m² の住宅にある 16.72 m² の仕事スペースは、やはり 9% です。どの単位を使っても、仕事スペースと住宅全体を同じ基準——壁の内側の仕上げ面まで——で測っているかぎり、割合は正しいままです。
Pro tips
毎年その空間の写真を撮る
年に1度、専用の作業場所が分かる写真を日付入りで撮っておきましょう。調査があったとき、専用に使っている証拠を求められることがあります。
壁の内側まで測る
割合で出すときは、仕事スペースと住宅全体を同じ基準——ふつうは壁の内側——で測ります。どちらの基準を選ぶかより、揃っていることの方が大切です。
住宅全体の面積も控えておく
必要な数字は2つです。仕事スペースの ft² と住宅全体の ft²。住宅の合計には、仕上げられ空調されている空間をすべて含めます——ANSI Z765 の測り方と同じです。
簡便法には上限がある
米国の簡便法(1 ft² あたり 5 ドル)は 300 ft²、金額で 1,500 ドルが上限です。仕事スペースがそれより広いか、実際の経費が 1,500 ドルを超えるなら、原則法の方が有利になり得ます。